刺すようなぴりっとした空気に包まれる冬がやってきました。
冷たい風が吹きつけるこの季節は、厳しい冬を乗り切るためにたっぷりと栄養を蓄えた、滋味あふれる食材が登場します。
冬においしい食材をふんだんに取り入れた献立が並ぶ食卓は、寒空の中帰宅した家族の身体と心を芯からあたためてくれることでしょう。
おいしいお料理ができたら、それを引き立てる器にもこだわって、いつもと違う食卓の演出を楽しんでみてはいかがでしょうか。
あっさりといただける鶏肉を、白いごはんにぴったりの味噌ソースで仕上げた一皿を中心にした献立です。
主菜の付け合わせには、冬の野菜で彩りを添えました。
旬の根菜をふんだんに使ったけんちん汁は、おかずにもなるボリュームです。
柔らかく香ばしく焼き上げた鶏もも肉を、きりっとした味わいの赤味噌を使ったソースでいただくご飯が進む一品です。
付け合わせには、丸いかたちがかわいらしいサツマイモとレンコンを。
栄養たっぷりの芽キャベツ、紅色のラディッシュで彩りを添えました。
- 鶏モモ肉2枚
- 酒、塩少々
- サラダ油
- さつま芋
- れんこん
- 芽キャベツ
- しいたけ
- ラディッシュ
各適量
-
赤味噌
(仙台や越後など)大さじ2 (30g) - 砂 糖大さじ 2
- みりん大さじ 1
- マヨネーズ大さじ 1
- ラー油適 量
- ❶鶏モモ肉は筋切りをして、酒で拭き、塩をふっておきます。
温めたフライパンにサラダ油を入れ、鶏肉を皮目から焼きます。
鶏肉の上にアルミホイルをのせ、その上に底の平らな鍋やフライパンを
置き、中弱火で焼きます。7分くらいで火が通ったら、ホイルと鍋を外して、
鶏肉をひっくり返し、焼き上げます。 - ❷野菜はお好みの大きさに切り、ラディッシュ以外をフライパンで焼きます。
(さつま芋、れんこん、芽キャベツは下茹でしてもよい) -
❸ボウルに赤味噌を入れてよく攪拌し、砂糖、みりん、マヨネーズを加え
かき混ぜ、最後にラー油を加えます。 - ❹鶏肉をお好みの大きさに切り、❷と共に盛り付け、❸のソースを添えていただきます。
京都では、湯葉も日常の食卓に上ります。
粗みじんにした芝海老をよく練って小麦粉で滑らかさを、玉子でふんわり感を加え、湯葉で包んでからっと揚げました。
細く切った湯葉で結んでから揚げると、ほどけずそのままおいしくいただけます。
冬においしい根菜をふんだんに使った、野菜からでるおいしいスープがごちそうの一品です。
大根、人参、里芋、こんにゃく、牛蒡、厚揚げ、椎茸の7種類の野菜が彩りよく入っています。
主役のお料理を引き立てるのが器の役割です。
お料理の美味しさを際立たせる器選びで、舌だけでなく、目でも美味しさを味わうことができます。
同じお料理でも、器を変えると違った雰囲気になります。いろいろな器同士を組み合わせてみると、
その相性のよさに新しい発見が生まれることがあります。
主菜に選んだ角皿は、手仕事の素朴さを感じさせる和の器。鶏肉は斜めにそぎ切りにし、高さを出して立体的な盛り付けで、お料理を美しくいただくことができます。
主菜を盛りつけたのは、黒い個性的な大皿。
器に合わせて、鶏肉は四角く切り、フラットな盛りつけにしています。