人的資本方針
プレナスが描く成長のストーリー
基本方針 | 『おいしい』を支える人を育てる
当社は「はじめに消費者ありき」の創業精神のもと、社会から必要とされる会社であり続けることを目指し、食の事業を通じてお客様の満足と健康を実現し、そして人々に笑顔と感動をお届けし続けるためにチャレンジし続けていくことを企業理念に掲げています。企業理念に基づき多くのお客様にサービスを提供するために、「ほっともっと」「やよい軒」「MKレストラン」「KAYAVA.」を国内約2,800店舗、海外約250店舗を展開していますが、企業理念を具体化するうえで最も大切な財産は当社で働くすべての従業員であると考えています。店舗でお客様に直接サービスを提供する従業員だけでなく全ての従業員がお客様満足の実現に向け主体的に行動することを重視しており、そのために会社と従業員の相互信頼が高まるように様々な取り組みを推進しています。
近年特に社員育成に力を入れており、社内教育機関として「プレナス大学」を設置しました。ここでは主に店舗のマネジメント教育を行っており、対象は社員だけでなく加盟店にも広げています。他にも新入社員に向けては1年間の研修を行いプレナス社員としての基礎や主体性の向上を目指した教育を実施、管理職に向けては外部の教育機関と連携した管理職研修を行うなど様々な取り組みを進めています。
また、当社は従業員の働きやすさの向上にも力を入れています。多様なバックグラウンドを持った社員が自分の強みを発揮できる環境を整えるために「ダイバーシティ推進委員会」を設置しています。その他、アニバーサリー休暇や多目的休暇の導入による社員の連休取得の推進のほか、長期の勤続に報いるために永年勤続表彰制度を設けており、最大7日間の特別有休休暇と報奨金を付与しています。
これからも人の成長こそが会社の成長につながると考え、従業員の成長、働きやすさ・働きがいの向上に努めてまいります。
企業の想い・コンセプト
企業理念「はじめに消費者ありき」
当社が創業時から掲げてきた理念の原点です。お客様を第一に考え、お客様の立場で行動し、お客様に喜んでいただき、満足を感じていただくこと、それがあらゆるビジネスの基本です。変化の激しい時代にも、決してゆるぐことのない根源的な考え方を私たちは実践していきます。
5つのビジョン
もっと、お客様の笑顔を創造しよう。
もっと、地域の食文化を大切にしよう。
もっと、環境に貢献する企業になろう。
もっと、多くの人びとにおいしい食をひろげよう。
もっと、人びとをすこやかにしよう。
私たちが、いま実践していること、そして、これから一層注力して取り組むべきことを要約して5つのビジョンにまとめました。創業精神、企業理念をより具体化し、私たちが目指すべき方向性を象徴しています。誰のために、何を、どのようにすべきか。自ら考え、行動するうえで、大切な基準となります。
サービスプロフィットチェーンの実現
当社は、社員の働きがいや満足度の向上が、商品・サービスの提供品質を高め、お客様の満足度向上と事業成長につながるという「サービスプロフィットチェーン」の考え方を、人的資本経営における重要な考え方として位置づけています。
サービスプロフィットチェーンとは、社員が安心して働き、仕事に誇りとやりがいを持つことによって、一人ひとりの主体的な行動やお客様に対するサービスの質が高まり、それがお客様の満足や継続的な利用につながり、結果として店舗の売上及び収益性の向上に結びつくという好循環を表すものです。
そして、事業活動を通じて生み出された成果を、処遇、育成、職場環境、設備及びDXなどへ再投資することにより、社員の働きがいと働きやすさをさらに高め、持続的な成長につなげていきます。
当社の社内教育機関である「プレナス大学」においても、社員及び加盟者が「理解と実践」を繰り返しながら成長し、サービスプロフィットチェーンへの貢献度を高めることを教育方針としています。
店舗運営に必要なオペレーションスキルの習得だけでなく、組織マネジメント、店舗経営及び人材育成に関する能力を段階的に高めることで、お客様に提供する価値と、各ブランドの価値向上を担う人材の育成に取り組んでいます。
このサービスプロフィットチェーンによる好循環を継続的に強化することで、地域に欠かせない食のインフラとして、お客様の豊かで満たされた暮らしに貢献していきます。
店舗の生産性向上
当社の事業において、店舗は、お客様に商品とサービスを提供し、企業理念を実践する最も重要な接点です。
一方、労働力人口の減少、人材獲得競争の激化、働き方に対する価値観の多様化など、店舗を取り巻く環境は大きく変化しています。こうした環境において、社員が無理なく能力を発揮し、お客様への商品・サービスの提供に一層注力できる店舗運営体制を構築することが重要であると考えています。
そのため当社は、店舗DXの推進や業務プロセスの見直し、設備・機器の改善などを通じて、店舗の生産性向上に取り組んでいます。
ネット注文サービス、POSシステム、キャッシュレス決済、券売機、各種店舗管理システムなどの導入・改善により、受注、会計、売上管理、情報共有等の業務を効率化するとともに、お客様の利便性と満足度の向上を図っています。
また、店舗業務や各種データを可視化・分析し、発注、シフト管理、店舗運営及び意思決定の精度を高めることで、限られた人員と時間の中でも、安定した品質の商品・サービスを提供できる仕組みづくりを進めています。
当社が目指す生産性向上は、単に業務時間や人員を削減することではありません。
定型的・反復的な業務や事務作業を、DX施策や業務改善によって効率化し、社員が、お客様への対応、店舗の品質向上、人材育成、チームマネジメント及び店舗改善など、人にしか生み出すことのできない付加価値の高い業務に、より多くの時間を充てられる状態を目指しています。
これにより、社員の業務負荷を軽減し、働きやすさと働きがいを高めるとともに、商品・サービスの提供品質、お客様の利便性・満足度、店舗の売上及び収益性を向上させていきます。
人材育成・キャリア構築
当社は、食の事業を通じてお客様に「笑顔」と「感動」をお届けし、豊かで満たされた暮らしを実現するためには、社員一人ひとりの成長と挑戦が不可欠であると考えています。
社員が「日常食」提供のプロフェッショナルとして専門性を高めるとともに、多様な業務経験を通じて継続的に成長できるよう、入社時から各階層・役割に応じた教育機会を整備しています。
入社後の育成
新卒社員に対しては、社会人として必要な基礎知識、当社の創業精神や企業理念、店舗運営に必要な知識・技能などを段階的に習得する育成プログラムを実施しています。
入社後は、基礎研修、店舗研修、サポート部門研修などを通じて、事業全体の仕組みを理解するとともに、店舗運営、顧客対応、マネジメント等の実践的な能力を身につけます。また、先輩社員が新入社員を支援するメンター制度を設け、業務面・生活面の両面から成長を支援しています。
中途入社社員に対しても、入社時研修に加え、店舗責任者として必要な知識・技能を段階的に習得する研修プログラムを整備しています。営業職については、店舗での実践的な教育を通じて、店舗オペレーション、管理業務、リーダーシップ、組織運営などを総合的に学ぶ機会を提供しています。
階層・役割に応じた育成
社内教育機関である「プレナス大学」では、店舗運営と組織マネジメントに必要な知識・技能を体系的に学ぶ機会を提供しています。社員の役割や成長段階に応じたマネジメント研修を実施し、現場での実践と研修を組み合わせながら、継続的な能力開発を支援しています。
また、管理職を対象とした外部教育機関による研修や、課題解決力・プロジェクト推進力を高めるプロジェクトマネジメント研修などを実施し、組織を牽引する人材の育成に取り組んでいます。
多様なキャリア形成の支援
社員一人ひとりが、自らのキャリアビジョン、能力、ライフスタイルに応じて長期的にキャリアを形成できる環境づくりを進めています。
勤務地や担う役割などに応じて働き方を選択できるコース制度を設けるとともに、将来的にマネジメントを担う人材と、専門性を生かして組織に貢献する人材の双方が活躍できる複線型の人事制度を整備しています。
店舗運営を起点として、複数店舗のマネジメントや営業組織の運営を担うキャリアに加え、マーケティング、店舗開発、SCMやDXなど、当社のバリューチェーンを支える多様な業務に挑戦する機会を設けています。
今後も、社員本人のキャリアビジョンと会社として期待する役割を踏まえながら、適切な育成、配置、異動、登用を行い、社員と会社がともに成長できる環境を整備していきます。
多様性の推進
当社は、社員一人ひとりの異なる経験、価値観、能力を尊重し、多様な人材が互いの違いを生かしながら活躍することが、持続的な成長と新たな価値の創出につながると考えています。
仲間の多様な価値観を柔軟に受け入れ、互いに成長し合いながら、プレナスという一つのチームとして、お客様により多くの「笑顔」と「感動」をお届けすることを目指します。
ダイバーシティ推進体制
「ダイバーシティ推進委員会」を設置し、性別、年齢、国籍、職歴、働き方などにかかわらず、それぞれの社員が能力を発揮できる職場環境と制度の整備を進めています。
特に、女性が活躍できる環境の整備や多様な働き方への対応を重要なテーマとして位置づけ、キャリア支援や各ライフステージでの両立支援をはじめとした各種取り組みを推進しています。
多様な人材の採用
新卒採用に加え、店舗運営を担う人材や、高度な専門性を有する人材の中途採用、外国人材の採用、女性の積極的な採用など、多様な採用活動を行っています。
採用においては、経験や知識のみならず、食の事業を通じてお客様に「笑顔」と「感動」をお届けするという当社の考え方に共感し、自ら考え、試行錯誤しながら挑戦を続けられる人材を重視しています。
また、仲間の多様な価値観を受け入れ、チームとしてより大きな成果を生み出すことのできる人材を、プレナスの未来を創る人材として位置づけています。
価値観を共有するためのプレナスクレド
創業精神や企業理念、社員が日々の業務で大切にすべき考え方・行動基準を明文化した「プレナスクレド」を、全社員が共有する価値観として位置づけています。
多様な人材が共に働く中においても、プレナスクレドを共通の判断軸・行動基準とすることにより、互いを尊重しながら、お客様本位の行動を実践する企業文化の醸成に努めています。
仕事と育児・介護の両立支援
育児休業、介護休業、産前産後休暇、子の看護等休暇をはじめとする各種制度を整備し、社員がライフイベントと仕事を両立しながら、継続的に活躍できる環境づくりを進めています。
制度を整備するだけでなく、社員への周知や職場の理解促進を通じて、育児休業・介護休業等を取得しやすく、復職後も安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいます。
また、子育て支援手当、社内保育所などを通じて、子育てを行う社員の就業継続を支援しています。
福利厚生による生活基盤の支援
社員とその家族が安心して生活し、能力を十分に発揮できるよう、借上げ社宅・独身寮、住宅手当、単身赴任制度、ライフプラン制度、食事補助制度など、生活を支える福利厚生制度を整備しています。
また、社員が自身の生活やニーズに応じて利用できるカフェテリアプランを導入し、宿泊、レジャー、健康、育児、自己啓発など、多様な選択肢を提供しています。
今後も、多様な人材が長期にわたり安心して働き、それぞれの能力を最大限に発揮できる制度と職場環境の整備を進めていきます。
従業員の健康・安全
当社は、社員の心身の健康と安全が、持続的な事業運営と、お客様への安定した価値提供の基盤であると考えています。
社員が健康で安心して働ける職場を実現するため、労働時間の適正な管理、健康状態の把握、職場におけるリスクの早期発見と対応に取り組んでいます。
安全衛生管理体制
安全衛生委員会を中心として、職場の安全・衛生に関する課題を把握し、必要な改善活動を推進しています。
産業医や関係部門と連携し、社員の健康保持・増進、職場環境の改善、長時間労働の抑制、メンタルヘルス対策などに継続的に取り組んでいます。
労働時間と健康状態の管理
社員の労働時間を継続的に把握し、長時間労働が確認された場合には、本人の健康状態や業務状況を確認するとともに、必要に応じて産業医面談などを実施し、業務の見直しを行っています。
労働時間の適正化に加え、業務の見直しやDXの活用、省人化・省力化につながる店舗運営の改善などを通じて、過度な負担が生じにくい職場づくりを進めています。
心身の変化を早期に把握する仕組み
ストレスチェックに加え、社員が自身の状態を回答するコンディションチェックを月次で実施しています。
コンディションチェックを通じて、心身の状態や職場での困りごとの変化を把握し、異変の兆候が確認された場合には、人事部門が社員との面談を行うなど、早期のフォローにつなげています。
社員が不調を一人で抱え込むことのないよう、相談しやすい環境を整備するとともに、24時間利用できる健康相談サービスなど、社内外の相談窓口を設けています。
今後も、健康状態を把握する各種データと現場での対話を組み合わせ、疾病や不調の予防、早期発見、早期対応を進めていきます。
企業文化・エンゲージメント
当社は、社員一人ひとりが企業理念や事業の目的に共感し、自らの仕事に誇りと働きがいを持って挑戦できる組織を目指しています。
お客様に「笑顔」と「感動」をお届けするためには、まず社員とその家族が笑顔であり、社員が安心して能力を発揮できることが重要であると考えています。
プレナスは、「プレナスクレド」を社員共通の価値観として位置づけています。プレナスクレドの共有・浸透を通じて、社員一人ひとりがお客様の視点に立って考え、自ら行動するとともに、仲間を尊重し、チームとして挑戦を続ける企業文化の醸成に取り組んでいます。
エンゲージメントの把握と改善
社員と会社の関係性や職場の状態を継続的に把握するため、エンゲージメントサーベイを実施しています。
調査結果については、全社及び組織ごとに分析し、各組織が自らの強みと課題を確認した上で、職場内の対話や改善活動につなげています。人事部門は、各組織の取り組みを支援するとともに、全社共通の課題については、経営層と共有の上、全社施策の改善に反映しています。
サーベイの実施を目的とするのではなく、結果を基に職場で対話し、改善を継続するプロセスを重視しています。
社員との対話
上司と部下の日常的なコミュニケーションに加え、面談、自己申告制度、各種サーベイなどを通じて、社員の意見、キャリア志向、職場の課題を把握しています。
社員一人ひとりの声を、育成、配置、働き方及び職場環境の改善に生かし、社員と会社の相互理解を深めていきます。
社員の声による働きがいの発信
新卒・中途採用サイト等では、店舗運営、複数店舗のマネジメント、本部の専門業務など、さまざまな役割を担う社員のインタビューを掲載しています。
社員自身の経験や言葉を通じて、仕事のやりがい、成長の機会、職場の雰囲気、キャリアの広がりを社内外に伝えています。
今後も、社員の実際の経験や声を人的資本に関する重要な情報として捉え、制度や数値だけでは伝わりにくいプレナスの企業文化と働きがいを発信していきます。
コンプライアンス
当社は、お客様、取引先、社員をはじめとするすべてのステークホルダーから信頼される企業であり続けるため、法令及び社会規範を遵守し、高い倫理観を持って事業活動を行うことを基本としています。
人権の尊重とコンプライアンスを、事業及びバリューチェーンを支える重要な経営基盤として位置づけ、社員一人ひとりが適切な判断と行動を実践できる体制の整備に取り組んでいます。
プレナスクレドに基づく行動
創業精神や企業理念、行動基準を明文化した「プレナスクレド」を、社員が日々の業務を行う上での基本的な判断軸としています。
プレナスクレドの共有・浸透を通じて、お客様本位の行動、公正で誠実な取引、人権の尊重、法令及び社内規程の遵守など、社員として求められる行動の実践を促しています。
コンプライアンス教育
全社員を対象として、コンプライアンスに関する研修・教育を定期的に実施しています。
法令、社内規程、ハラスメント防止、情報管理、人権尊重など、業務を行う上で必要な知識を学ぶ機会を設け、社員一人ひとりの理解と意識の向上を図っています。
研修の実施にとどまらず、日常業務において具体的な判断や行動につなげることを重視し、継続的な周知・啓発を行っています。
相談・通報しやすい環境の整備
社員が職場における問題や不適切な行為について相談できるよう、ハラスメント相談窓口をはじめとする相談体制を整備しています。
相談者・通報者のプライバシーを保護し、相談したことを理由として不利益な取り扱いを受けることがないよう配慮しながら、問題の早期把握と適切な対応に努めています。
今後も、コンプライアンス教育、相談体制、職場での対話を組み合わせ、社員一人ひとりが安心して働き、誠実に行動できる企業風土の維持・向上に取り組んでいきます。
データ集
ダイバーシティ(多様性)
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
|---|---|---|---|---|
| 女性管理職比率(%) | 5.6 | 5.1 | 4.5 | 5.6 |
| 男性育休取得率(%) | 26.7 | 30.0 | 28.6 | 40.9 |
| 女性育休取得率(%) | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| 中途採用比率(%) | 65.2 | 65.9 | 65.4 | 65.6 |
| 女性社員比率(%) | 14.4 | 14.3 | 15.0 | 19.2 |
| 外国人社員数(人) | 17 | 17 | 23 | 34 |
労働環境・定着率
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
|---|---|---|---|---|
| 平均残業時間(時間) | 22.5 | 14.7 | 16.5 | 14.3 |
| 有給休暇取得率(%) | 56.9 | 67.1 | 66.5 | 64.0 |
| 離職率(%) | 6.2 | 6.3 | 5.9 | 5.5 |
| 平均勤続年数(年) | 14.8 | 15.1 | 15.5 | 15.1 |
人材育成の投資
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
|---|---|---|---|---|
| 社員のべ研修時間 (時間) |
1,829 | 4,617 | 18,268 | 17,224 |
従業員のエンゲージメント
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
|---|---|---|---|---|
| エンゲージメントサーベイ スコア |
47.6 | 48.7 | 51.4 | 52.2 |
| クルーES(ほっともっと・ やよい軒平均) |
53 | 53 | 54 | 55 |