「ほっともっと」「やよい軒」“ごはんの美味しさの秘密”   トークイベントを開催

2024.01.27

日本の米食文化を守っていく プレナス米文化継承活動

米文化継承活動の一環として、日本の米食文化の素晴らしさを研究し発信する「Plenus米食文化研究所」は、消費者視点からお米をテーマに取材・発信する農政ジャーナリストのたにりり氏をゲストにお迎えし、「ほっともっと」や「やよい軒」のごはんの美味しさの秘密をクイズ形式で紹介するスペシャルトークを開催しました。
「ほっともっと」「やよい軒」ごはんの美味しさの秘密と題し、「ほっともっと」や「やよい軒」で使用しているお米の精米を行うプレナス精米センターと、炊飯を行う「やよい軒」の店舗への取材を通して発見したごはんの美味しさの秘密を紹介します。

対談者プロフィール

  • たに りり 
    おこめみらいらぼ 主宰


    食卓視点でお米を愛する農政ジャーナリスト。「大地を守る会※1」の料理レシピコーナーを担当後、2017年から料理のわかるごはんソムリエとして活動。米穀専門新聞「商経アドバイス」にてコラムを長期連載中。農家や米穀店、行政の販促支援なども行う。
    ※1 有機野菜や自然食品などを購入できるお買い物サイト

  • 八谷 中大Plenus米食文化研究所 所長


    1996年プレナス入社。営業部、商品開発部、マーケティング部を経て、2017年からPlenus米食文化研究所に従事し、「米」にまつわるさまざまな生活文化や歴史、美しい日本の食文化の研究、発信活動に携わる。

「ほっともっと」「やよい軒」ごはんの美味しさの秘密

プレナスの精米センターと店舗での取材を終えて

八谷
今回は一緒にプレナスの精米センターや店舗に取材に入りましたが、どんな印象をお持ちになりましたか?

たに
以前から「ほっともっと」や「やよい軒」のごはんは美味しいなと思っていました。今回、取材をしてみて、ここまでこだわっているのか、とたくさんの驚きと感動がありました。ぜひ皆様にもお伝えしたいです。

 

プレナス精米センターについて

八谷
まずは、埼玉県杉戸町にあるプレナス精米センターについてのご紹介です。当社は全国に4箇所の精米センターがあり、埼玉県杉戸町と福岡県朝倉市にある精米センターが自社工場になります。杉戸精米センターでは、一日に60トン、約48万食ものお米を精米しています。精米されたお米は関西より東の店舗に出荷されています。

たに
ここでのポイントは二つ。一つは、全国に4箇所の精米工場を設けることで、精米工場と店舗との距離をなるべく短くしているということです。流通コストという側面もありますが、例えば一つのセンターから全国に届けるよりも、店舗に近い場所から届ける方がCO2削減にもなりますよね。
もう一つのポイントは、毎日精米をして新鮮なお米を店舗へ届けているということですが、一度に大量に精米したものをストックしないのは何故ですか?


八谷
それは、お米も野菜だからです。一旦精米するとどんどん鮮度が落ちていきます。そのため、プレナスでは店舗から発注があった分だけを毎日精米し、精米したてのお米を店舗に届けています。

精米センターでのこだわり

八谷
杉戸精米センターでは、安全・安心なお米を「ほっともっと」や「やよい軒」に届けるため、全部で八つもの異物チェック※2を機械で行います。徹底した検査を行うことで、年間約200万袋の金芽米の出荷量に対して、異物混入のクレームは1~2件あるかないかなんです。
※2 正式には「異物除去工程」と呼ばれ、小石や金属、藁等の異物、病気や害虫による変色、変形した個体、割れてたり、かけてたりしている個体、精米過程で出た糠玉等を除去する。
    プレナス杉戸精米センターでは八つの異物除去工程を延べ11回行っている。

たに
皆様、11回というのはものすごいことなんですよ! 一般的には、米卸が玄米の段階でチェックをして、その後お米屋さんでも、1~2回チェックをします。こだわりのお米屋さんではもう何回かチェックを行っている場合もあります。
その点プレナスが八つのチェックを行っていることから、プレナスがお米の安全・安心にこだわりを持っていることがわかります。だから、「ほっともっと」や「やよい軒」のごはんはピカピカでとてもきれいなんです。

八谷
また、杉戸精米センターには美味しさの秘密兵器として、お米の美味しさを計測する専用の計測器があるんです。その科学的な分析も活かして、使うお米の種類やブレンドを決めています。

 

たに
この計測器は私も初めて実物を見ました。「味度メーター」といって単なる食味計測器とは違って、お米を炊飯した状態にして保水膜を測定し、分析します。かなり高価なもので、これを導入している企業は多くないそうです。
プレナスの精米センターでは、人間の技術と高度な機械を組み合わせて、高い品質と味を保っているということがわかりました。ただお米は農産物ですから、産地や年によってバラつきがあります。それはどのようにして品質を保っているのでしょうか?

八谷
同じ品種でも天候や様々な条件によってお米の品質は毎年異なります。精米センターでは専門の担当者が仕入れや食味検査、ブレンド等を駆使して、毎年安定して皆様に美味しいお米をお届けできるよう努力をしています。

 

店舗での炊飯のこだわり

八谷

実は「ほっともっと」や「やよい軒」のごはんは、各店舗でスタッフが毎日炊飯しているんです。店舗に設置された四升炊きのガス釜で一日に何度も炊飯したごはんを皆様に提供しています。ガスの強い火力で炊き上がったごはんは美味しいんです。

店舗で使用するお米は洗米の必要がなく、米のとぎ汁が出ない環境に優しい無洗米を使用し、店舗では漬込み時間や炊き上がりのほぐし方など、徹底したマニュアル順守で皆様に美味しいごはんを提供しています。

たに
実はごはんを工場で炊いて卸す食品メーカーがあります。こうしたメーカーから炊いたごはんを仕入れて提供する飲食店も少なくありません。「ほっともっと」や「やよい軒」は、各店舗でスタッフさんが炊いていると知り驚きました。
また、一日一回で大量のごはんを炊いて保温しているのではなく、一日に何度も炊飯することはお店からすると手間のかかることなのに、本当にすごいことだと思います。

あと一つ、私が気に入っているのが、「やよい軒」のおかわりロボです。機械なのにふんわりと盛られて、量も調節できます。何よりセルフなので、女性で「おかわりください」と言いづらい方も言わなくていいのも良いですよね。

「ほっともっと」や「やよい軒」で食べられる金芽米

八谷
金芽米とは特殊な精米をしたお米のことで、「玄米のような性質を持ちながら、白米の美味しさを味わえるお米」なんです。

プレナスグループが提供しているごはんは、全て「金芽米」です。金芽米は、これまで玄米を白米に精米する段階で糠として取り去ってしまっていた「糊粉層」と「胚芽」の一部を特殊な精米技術で残しているんです。

玄米は栄養価は高いですが、糠層により食味も悪く消化もよくありません。プレナスの金芽米は糠層だけを取り除き、美味しさと栄養の両方を保ちました。

 

たに

金芽米はスーパーや通販などでお取り扱いしているところも増えてきて、健康を意識する人たちに人気のお米です。一度食べてみたいなという方は「ほっともっと」や「やよい軒」で食べられてみるのも良いと思います。※3
「ほっともっと」や「やよい軒」でお食事すると、知らず知らずのうちに身体に優しいお米を食べているということになるのかなと思います。
金芽米だからと言って茶色いお米ではなく、普通の白米同様、白色できれいなお米ですよね。なので、玄米や分づき米が苦手だなと思っている方にも食べやすくておすすめです。美味しいですよ!

※3 金芽米は、「ほっともっと」の店頭で購入することができます。

プレナスのごはんのこだわり

たに
ここまで皆様と精米センターや店舗を見てきました。プレナスが日頃「ほっともっと」や「やよい軒」で皆様に美味しいごはんを提供しようとする企業努力を感じましたし、皆様にも感じていただけたと思います。プレナスのホームページには「『お米』が真ん中」という言葉があります。お弁当や定食というと、どうしてもおかずに目が行きがちです。でも、一般的な食事を考えると、ごはんが美味しくなかったら料理も美味しく感じないと思います。プレナスがお米にこだわりを持つことは、とても大事な意味のあることだと感じます。

皆様の食卓でも、お米が真ん中にあることをイメージしていただけるといいなと思います。でも作るのが大変な時や、外でごはんを食べたいときもありますよね。そういうときには、ぜひ「ほっともっと」や「やよい軒」を利用してみてください。そして、今日、皆様が見たことや知ったことが頭のどこかに残って、次回「ほっともっと」や「やよい軒」を利用した際には、もっとごはんが美味しく感じられるのではないかと思います。

八谷
私たちからするとずっと当たり前だと思ってやっていることも、こうやって改めて紹介することで、お客様や外部の方々に評価されると大変嬉しく思います。私たち自身も自分たちの取り組みにもっと自信を持っていかないといけませんね。

参加者からコメントをいただきました

オンラインイベントの参加者から、取り組みに対するご意見を賜りましたので、その一部をご紹介します。

◇金芽米、食べてみたいです。

◇今まで「ほっともっと」は家の近くにあったためよく利用しており、お米が美味しいというイメージはあったものの、今回のイベントでお米が美味しい理由が聞けて、より一層「ほっともっと」を利用したいと思いました。

◇気の配り方に驚きました。美味しく食べるための技が隠されているのだと知りました。

 

 

私どもプレナスは食の事業に参入した当初から「お米」にこだわって事業を拡大してきました。その結果、お客様からも「ごはんが美味しい」という評価を頂戴するに至りました。「ほっともっと」のブランドロゴの真ん中にお米を配したのもそういったお米に対する自負の表れでもあります。今回改めて精米センターや店舗で、日々当たり前のように行われている取り組みを紹介することで、その提供する価値をもっと多くの人に知ってもらうことができればと思います。そして「ほっともっと」や「やよい軒」に足を運んでいただき、実際にその価値=「ごはんの美味しさ」に触れていただければ幸いです。

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