スマート農業×子どもたちの未来 大分宇佐ファーム見学会開催

2024.11.25

スマート農業に触れ、お米づくりの難しさ、ごはんを食べる大切さを実感

プレナスは日本のおいしいお米を世界に広げるため、2021年より米づくりに取り組んでいます。日本のお米の消費量は、人口減少や食の多様化の影響で、ピーク時の半分にまで減少しています。また、農業従事者の減少や後継者不足などの影響もあり、お米の生産量は年々減り続けています。
これらの課題解決の一助となるよう、当社は「スマート農業」を取り入れた生産性の高い米づくり事業への挑戦を始めました。

スマート農業を通じて、プログラミング思考を育む

スマート農業の見学を通して、プログラミング思考を育むことを目的に株式会社DIC学園が運営しているKicks×crefus 北九州校の生徒34名が、大分宇佐ファームに見学に来てくれました。授業で学んだドローンや無人トラクターが、どのようにスマート農業に活かされているのか、従来の農業との違いを学びました。

従来のお米づくりを知る

スマート農業の見学の前に、先ずは従来の「お米づくり」ついての説明です。これまでのお米づくりは、苗を育てるための「種まき」からはじまり、「田植え」「湛水管理」「雑草・害虫駆除」「稲刈り」「籾摺り」と、多くの作業があることを学びました。
生徒のなかには「田植え」や「稲刈り」の経験がない子も多く、お米づくりの大変さ、長い時間をかけて稲を育てている生産者の方の苦労を感じてくれたようです。

スマート農業でのお米づくり

続いて、生徒たちが感じたお米づくりの「大変さ」「苦労」を、どうやって解決していくか、スマート農業でのお米づくりを学びました。
これまでの農業は、生産者の方が長年の経験のなかで技術を培ってきましたが、最新の農業では、ロボットやテクノロジーが人の目となり、頭脳となり、手となっていることを知り、好奇心をかき立てられたようです。
当社が取り組んでいる「スマート農業」では、田植えが不要となるドローンを使っての種まきや、同じくドローンを使って空から稲の成長具合を見て、AIで栄養が足りない部分を見分けていることなどを説明すると、みんな興味津々に集中して聞いていました。

ごはんを食べることの大切さ

お米づくりの大変さ、スマート農業による最新の農業を学んだあとは、「ごはんを食べることの大切さ」について考えました。私たちがごはんを食べることで、田んぼでは稲作が続けられ、蛙や虫など田んぼの生きものを守ることにつながり、日本の田園風景や食文化を維持できることを知ってもらえたのではないでしょうか。
質問コーナーでは、多くの生徒から手があがり、お米づくりやスマート農業に関する質問をたくさんいただきました。なかには「すべての作業をスマート農業にできるのは何年後ですか?」「スマート農業だと発芽率に違いはありますか?」など、普段、当社の社員ミーティングで議論されるような質問も出てきました。

自分の目で見るスマート農業!

お米づくりとスマート農業について学んだあとは、秋に稲刈りを終えた田んぼへ移動し、いよいよスマート農業で使用している「自動操舵システム」と「ドローン」の実演見学です。
はじめてトラクターの自動操舵やドローン飛行を見る生徒が多く、目をキラキラさせながら説明を聞いていました。ドローン離陸の瞬間には、大きな歓声が湧き、楽しそうにドローンを追いかけて走りまわる生徒たちの姿が見られました。

ごはんをたくさん食べて、持続可能な未来を

今回のファーム見学を通して、子どもたちがスマート農業の魅力やお米ができるまでの過程を楽しみながら学んでくれたことをとても誇らしく感じております。今では見かけることが少なくなった、稲刈り後の田んぼで無邪気に走りまわる子どもたちを見て、大変微笑ましい光景にこちらが癒される時間でした。未来を担う子どもたちが、この経験をきっかけに、自然や食べ物の大切さに関心を持ち続けてくれれば、私たちの取り組みも大きな意味を持つと感じています。
「いただきます」の意味を改めて考え、これからも自然と人が共に生きる大切さを学んでくれることを願っています。
この活動を通じて、未来をより豊かにしていく子どもたちの成長を楽しみにしています。


これからもスマート農業による米づくりを推進するとともに、子どもたちの夢を現実に変えるために、プレナスは挑戦し続けます。

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